
先日、刈谷商工会議所で開催された「中小・小規模事業者向け補助金セミナー」に参加してきました。
補助金についてはこれまで関わったことがなく、「そもそもどんなもの?」「どんな場面で使えるの?」という疑問を解消したくて参加を決めました。参加者も多く、やはり注目度の高いテーマなんだなと実感しました。
国が目指す「成長型経済」と補助金制度の役割
セミナーの第1部では、経済産業省 中部経済産業局の方からお話がありました。
現在、日本はこれまでの「コスト削減」中心の経済から、国内での設備投資や賃金アップ、そして物価水準の安定した上昇を目指す「成長型経済」の実現を目指しているそうです。
そのための後押しとして、様々な補助金制度が設けられていて、中小・小規模事業者の取り組みをサポートしてくれます。補助金というと「難しそう」「ハードルが高そう」と感じる方も多いかもしれませんが、今回のお話を聞いて意外と身近な制度なんだと感じました。
セミナーで紹介された主な補助金制度
セミナーでは、現在活用できる主要な補助金制度について、わかりやすく紹介されました。それぞれに特徴があり、自社の取り組みに合ったものを選ぶことが大切だそうです。
● 新事業進出促進補助金
- 新しい分野へのチャレンジを応援する制度で、新商品や新サービスの開発費などが対象。
- 業種転換を考えている企業には特に注目の制度です。
● ものづくり補助金
- 生産性アップや独自性のある製品・サービスづくりに活用できる補助金。
- 新しい設備の導入費用や、開発に関する外注費などが対象になります。
● 省力化投資補助金
- 人手不足の解消や作業の効率化を目指して、省力化・自動化機器の導入をサポート。
- ロボット、センサー、AIなどを使った新しい仕組みの導入も対象です。
● IT導入補助金
- 業務効率化のためのソフトウェアやシステムの導入に使える補助金。
- サイバーセキュリティ対策に使えるのもポイントです。
● 小規模事業者持続化補助金
- 販路開拓や広報活動を支援してくれる補助金。
- チラシ制作、ホームページ作成、看板の設置、営業のための旅費などにも活用できる、とても身近な制度です。
実際に話を聞いて感じたこと
初めて聞く制度も多く、いろいろなシチュエーションで活用できる補助金を知ることができました。特に、広報活動や営業費用まで対象になる「持続化補助金」は、自社でも活用の可能性があると感じました。
また、サイバーセキュリティやDX(デジタル化)を支援する「IT導入補助金」も時代に合っていて、今後もっと注目されていきそうです。現在、当社では遮熱対策やカーボンニュートラルに向けた取り組みを進めており、こういった省エネ・環境分野に関する補助金も今後さらに活発になっていくと予想されます。お客さんに提案する際にも、こうした補助金制度を絡めた提案ができれば、より説得力が増しますし、メリットを感じていただけるのではと思いました。
最後に:セミナー参加の大切さを実感
今回のセミナーを通して、「補助金=難しい」というイメージが少し変わりました。制度について知っているだけでも、今後の事業展開や営業活動にきっとプラスになるはずです。補助金は、単にお金をもらえる制度ではなく、事業の成長や新たなチャレンジを後押ししてくれる“仕組み”のひとつ。うまく活用することで、自社の可能性も広がっていくと感じました。これからも定期的にこうしたセミナーに参加し、情報をアップデートしながら、より良いご提案・サービスができるよう努めたいと思います。
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