
今回は、工場や倉庫などでよく見られる「スレート屋根の採光部」の改修工事を行いました。
もともとこの採光部は、屋内に自然光を取り入れることを目的に設置されていました。昼間でも照明を使わずに作業できるというメリットがある一方で、近年では現場から以下のような声が多く上がるようになりました。
- 日差しが強すぎて眩しい
- 夏場は採光部からの熱がこもり、周辺の作業環境が過酷になる
- 暑さと眩しさで作業効率が落ちる
こうした問題が顕在化した背景には、設備のレイアウト変更があります。当初は採光部の真下に人が常駐する作業スペースはありませんでしたが、作業動線や機器配置の見直しにより、直射日光が差し込む位置に作業員を配置せざるを得ない状況となっていました。そのため、熱と眩しさへの対策が急務となったのです。
さらに、環境の変化も大きな要因です。建屋が竣工した当時と比べて、近年は紫外線の強さが増しており、夏場の屋内温度にも影響を与えています。実際、「採光部を撤去したい」「光が入りすぎて暑い」というご相談をいただくケースも増えており、同様のご要望は今後さらに増えていくことが予想されます。
遮熱対策としては、遮熱塗料を塗布したり、葦簀(よしず)などを用いて一時的に遮光する方法もありますが、どちらも経年劣化による性能低下が避けられません。
今回は、もともと大波スレート型の採光部であったこともあり、同じ大波スレート材にて補修を行いました。この方法であれば、耐久性が高く、将来的な部分補修も容易というメリットがあります。
▼施工後の様子

屋根の採光部は、設置当初は便利に思えても、年月とともに作業環境や気候条件の変化によって支障が出てくるケースがあります。
遮熱対策や屋根のメンテナンスをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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