揚重作業での妄想。ドローンで揚重できたら…


最近では、建設の現場でもドローンを使う機会がずいぶん増えてきました。
現場の上空からの撮影や、屋根の点検、施工前後の記録写真なんかも、ドローンを飛ばせば手軽にできて、安全性もぐっと上がります。
私も屋根工事に関わることが多いので、ドローンには日々お世話になっています。

そんな中で、ある屋根工事の現場でふと浮かんだのが、「これ、ドローンで屋根材を上げられたら楽なのになぁ」という妄想。

いまはまだ、屋根材や下地材などはレッカー重機(クレーン)を使って地上から屋根の上へと運びます。
作業前は、クレーンを据える場所を検討したり、地盤の状態を確認したり、送電線などがあれば離隔距離を確保したり、資材の重量、荷揚げ半径の確認…と、いろんな準備や事前確認の必要があります。
そしてなにより、現場によっては「そもそもレッカーが入らない」「据える場所がない」ということも。

「ドローンでピューっと屋根まで運べたら、全部解決するのに」
もちろん、今のドローンじゃそんなに重たいものは持ち上がりません。
実際の屋根材は数十キロにもなるし、風の影響も考えなきゃいけないし、荷揚げの精度や安全性だって無視できません。
そんなに簡単な話じゃないだろうなあと思います。

でも一方で、世の中は確実に進んでいます。
ドローンによる物流配送が各地で始まり、山奥や離島への荷物輸送も、試験的に行われている。
そして2025年の大阪・関西万博では、空飛ぶクルマまで登場。
「空を使った運搬」は、すでに夢ではなく、「ちょっと先にある現実」になりつつあるんです。

そう考えると、「屋根材を荷揚げするドローン」も、遠すぎる話じゃないのかもしれません。
例えば、資材置き場から屋根の上まで、特定のルートを自動航行して、数枚ずつ屋根材を運んでくれる専用ドローン。
職人さんはリモコンやタブレットで呼び出すだけ。
現場にはもう、レッカー車も作業車もいらない。
*レッカー屋さん、オペさん、ごめんなさい。

そんな妄想がふくらんで、思わず「これ、いつか本当に実現するかも」と、一人でワクワクしてしまいました。

もちろん、現場のすべてをドローンに任せるのはまだまだ先の話。
屋根に上がって手作業で施工するのは、やっぱり人間の仕事。
でも、力仕事や高所作業の一部を空からサポートしてくれるなら、職人さんの負担も減り、安全性も高まります。

いつか、本当にそんな日が来たら。
屋根の上で「ドローンで資材来るから待っといて」とか、「今日は風強いからドローン便は午後からだね」なんて会話が交わされているかもしれません。

空を見上げながら、そんな未来を想像するのも、ちょっと楽しい今日このごろです。


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