調査・診断

判断の土台を整える
現場の状況を確認し、暑さや建物環境に関する課題を整理します。
屋根や外壁の状態、高所部分の劣化状況、雨漏りの可能性などを、目視調査やドローンを活用しながら安全かつ効率的に確認します。
見えにくい箇所まで可視化することで、原因の推測ではなく、根拠のある判断材料を整えます。
調査の結果によっては、すぐに工事を行うのではなく、経過観察や部分対応を選択することもあります。
こんなときに検討されます
- 暑さの原因がどこにあるのか分からない
- 屋根や外壁の劣化が気になっているが、状況が把握できていない
- 雨漏りの発生箇所を特定したい
- 足場を組む前に、全体の状態を確認したい
- 工事をする前に、まず判断材料を整理したい
調査で行うことの一例
- ドローンによる屋根・外壁の高所確認
- クラックやシーリング劣化の確認
- 雨漏り箇所の特定
- 建物高さや施工条件の把握
- 補修・改修の可否判断の整理
撮影した写真やデータは報告資料として共有し、状況を一緒に確認しながら次の方針を検討します。
まずは判断の土台づくりから
暑さ対策や改修は、原因の整理が出発点です。
建物の状態を確認し、課題を明確にしませんか。
遮熱・熱対策施工

暑さの原因に直接アプローチする
遮熱工事とは、屋根・外壁・設備などから侵入する輻射熱(赤外線による熱)を反射し、室内環境を整える工事です。
建物内に入ってくる熱の多くは、空気の温度そのものではなく、太陽光や設備から発生する「輻射熱」によるものといわれています。
断熱材は熱の移動を遅らせる材料ですが、熱そのものを反射するわけではありません。
そのため、屋根が強く日射を受ける建物では、断熱材が吸収した熱が夜まで残り、室内温度が下がりにくくなるケースがあります。
遮熱は、その前段階で熱を“入れない”という考え方です。
単なる暑さ対策ではなく、
- 作業環境の安定化
- 空調効率の改善
- エネルギーコストの抑制
- 建材の劣化抑制による長寿命化
といった、建物全体の性能改善につながる対策です。
こんなときに検討されます
- 屋根や外装からの熱の影響が大きいと感じる
- 空調を入れても作業環境が改善しない
- 従業員の熱中症対策を強化したい
- 賃貸物件のため大規模改修ができない
- 屋根改修と同時に暑さ対策もしたい
- カーボンニュートラルや省エネ対応を検討している
主な遮熱工法
用途や屋根形状に応じて、最適な方法をご提案します。
① 折板屋根用「スカイ工法」
屋根の上から高純度アルミ遮熱材を施工する工法。ボルト式・ハゼ式折板屋根に適しています。
- 太陽熱を強力に反射
- 建物を使用しながら施工可能
- 工期が短い
※屋根の形状によっては施工できない場合があります。
② スレート屋根 × 遮熱+板金カバー工法
老朽化したスレート屋根の改修と遮熱を同時に行う工法。
- 雨漏り対策
- 外観リニューアル
- 遮熱性能向上
- 操業を止めない無塵工法対応可
近年の屋根改修では、単なるカバー工法ではなく「遮熱込み」が主流になりつつあります。
③ 屋根下施工(室内側施工)
- 賃貸物件
- 屋根上施工が難しい建物
既存下地を活かしながら、屋根裏側から遮熱材を施工します。
原状回復が可能な納まりも対応できます。
④ フィット工法(設備・機械の熱対策)
設備や炉などから発生する輻射熱対策。
- オーダーメイド縫製加工
- 機械形状に合わせた設計
- メンテナンス対応設計も可能
屋根だけでなく「熱源そのもの」にアプローチします。
⑤ 室外機・ルーフファンなどの周辺対策
遮熱は屋根だけの話ではありません。
- 室外機遮熱カバー
- ルーフファンによる排熱改善
- 採光部の遮熱・改修
熱の侵入経路を総合的に見て対策します。
使用材料について(サーモバリア)
当社は高純度アルミ遮熱材「サーモバリア」正規代理店です。
- 輻射熱を約97%反射
- 軽量・高耐久
- 既存建物にも対応可能
体感キットによる実演説明も可能です。
遮熱によって得られる効果
遮熱対策は、単なる暑さ対策にとどまりません。
室内環境の改善とともに、エネルギー効率や建物性能の向上にもつながります。
- 屋根裏温度 10〜15℃低減(実測例あり)
- 冷房効率の向上
- 空調負荷の軽減
- 建材の劣化抑制
- 作業環境の改善
さらに、冷暖房エネルギーの削減はCO₂排出量の抑制にもつながります。
- 冷暖房エネルギー削減
- CO₂排出削減
- カーボンプライシング対策
- 企業価値の向上
環境配慮と経済合理性を両立できる点も、遮熱対策の大きな特徴です。
※効果は建物条件・施工方法により異なります。
まずは状況整理から
遮熱は「とりあえず施工するもの」ではありません。
屋根形状、建物用途、運用状況、予算条件を踏まえ、最適な方法をご提案します。
外装・改修工事

建物の性能を立て直す
屋根・外壁など、建物そのものの性能を回復・向上させるための工事です。
単なる補修ではなく、
- 劣化の改善
- 雨漏りリスクの解消
- 建物の耐久性向上
- 暑さ対策との同時対応
- 今後の運用を見据えた性能設計
を含め、建物全体のバランスを整えます。
遮熱だけでは解決しないケースもあります。外装改修は、「建物をどう使い続けるか」を前提にした再設計です。
こんなときに検討されます
- 屋根や外壁の劣化・サビ・ひび割れが進んでいる
- 雨漏りが発生している、またはその兆候がある
- スレート屋根の老朽化が気になっている
- 暑さ対策と同時に屋根改修も検討している
- 今後も長く建物を使い続ける予定がある
- 操業を止めずに改修したい
主な対応内容
建物の状態・構造・使用状況に応じて、最適な方法を整理します。
① 屋根カバー工法(折板屋根など)
既存屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工する工法。
- 既存屋根の撤去が不要
- 廃材を抑えられる
- 工期短縮が可能
- 操業を止めずに施工できるケースが多い
遮熱材を組み合わせることで、性能向上型改修も可能です。
② スレート屋根改修(無塵工法対応)
老朽化したスレート屋根を撤去せず、既存フックを活用しながら新しい下地と板金屋根を施工する改修方法です。
- スレートを剥がさない
- 粉塵を発生させない
- アスベスト含有廃材の処分量を抑えられる
- 廃材処分費の削減につながる
- 操業を止めずに施工可能
- 工期短縮が期待できる
特に、操業中の工場では「止めないこと」が最優先条件になるケースが少なくありません。
既存屋根を活かすことで、コスト・工程・安全面の負担を抑えた改修が可能です。
③ 外壁改修・防水工事
- 外壁カバー工法
- 外壁塗装
- シーリング打替え
- 防水層の改修・補修
雨水侵入を防ぎ、建物寿命を延ばします。
④ 外装と遮熱の同時設計
近年は、
「屋根が古い」「暑い」「空調費がかさむ」
これらが同時に発生しているケースが多く見られます。
単なる改修ではなく、
- 劣化対策
- 遮熱性能向上
- 通気設計の見直し
を組み合わせた“性能型改修”をご提案します。
操業への影響を考慮した改修計画
工場・倉庫では、生産ラインや安全管理との両立が重要です。鬼頭組では、施工方法の検討とあわせて、操業への影響を最小限に抑えられる工程を模索します。
すべての現場で「止めない施工」が可能とは限りませんが、事前に条件を整理し、現実的な進め方をご提案します。
段階的改修という考え方
劣化状況によっては、
- 部分補修で延命する
- 数年後の全面改修を見据えて段階対応する
- 今は経過観察とする
といった判断になることもあります。重要なのは、正解を急がないことです。
建物を、どう使い続けますか
劣化の補修だけでなく、これからの運用を見据えた改修を考える段階かもしれません。
屋根や外壁の状態を整理し、止めない改修や性能向上の選択肢を検討します。
修繕・営繕

建物と現場環境を整える工事全般
修繕・営繕・メンテナンスは、建物を維持し、より良い状態で使い続けるための工事全般を指します。
増築や改修といった営繕工事から、雨漏りなどの部分的な修繕、日常的な不具合対応や現場改善まで、その内容はさまざまです。
鬼頭組では、屋根や外装の大規模改修だけでなく、現場の状況や運用に応じた各種建築工事・改善対応にも取り組んでいます。
修繕・営繕で対応すること
① 営繕(比較的大きな工事)
- 増築・改修工事
- 屋根・外装の更新
- 設備更新に伴う建築対応
建物を今後も使い続けるための、性能回復・更新工事です。
② 修繕(部分的な対応)
- 雨漏り補修
- 局所的な板金・防水補修
- 劣化部の部分補修
大規模改修の前段階として、延命を目的とした対応を選択することもあります。
③ メンテナンス・改善対応
- 防塵対策
- 異物混入リスクの低減
- 作業動線の見直し
- 設備周辺の安全対策
- 納まりの再設計
製造現場では、小さな改善が品質や安全に直結します。既製品で対応できない部分も、現場条件に合わせて検討します。
小さな改善からご相談ください
「大きな改修までは考えていない」「これ、どこに頼めばいいんだろう?」
その段階からでも構いません。
修繕・営繕は規模の大小ではなく、“今の建物をどう使い続けるか”を整理することから始まります。
工事の前に、判断の整理から。
まだ具体的な工事を決めていなくても問題ありません。いまの状況を伺いながら、選択肢を整理します。