基礎商談力養成セミナーに参加して学んだこと


先日、名古屋商工会議所主催の「基礎商談力養成セミナー」に参加してきました。私は普段、商談や営業といった活動とはあまり縁がなく、「商談力」という言葉に少し尻込みする気持ちもありましたが、「何か今後の仕事に活かせるヒントがあるかもしれない」と思い、思い切って参加を決めました。
会場に入ると、スーツ姿の参加者が多く、一瞬「場違いだったかも…」という不安もよぎりましたが、結果的には多くの学びがあり、有意義な時間となりました。

「仕事とは目的と手段の連なり」から始まったセミナー

セミナーの冒頭、講師の方が「仕事とは目的と手段の連なりです」と語った言葉が印象的でした。これまで深く考えたことがなかった「仕事の定義」について、改めて考えさせられるきっかけとなりました。
普段何気なく取り組んでいる業務も、目的と手段の組み合わせによって成り立っていると捉えると、ただ「やるべきことをこなす」だけでなく、「何のためにこの仕事をしているのか?」を意識するようになります。この視点は、営業や商談スキルの基礎を学ぶうえでも非常に重要なものでした。

セミナーで特に印象に残った3つのポイント

今回のセミナーで心に残った内容を3つご紹介します。

1. お客様の言葉を鵜呑みにしない

お客様が発する言葉をそのまま受け取るのではなく、「その背景にある本当のニーズや目的は何か?」を探る姿勢が大切だと学びました。表面的な要望だけでなく、現在の課題や理想の未来像をヒアリングすることで、より最適な提案につながるのだと感じました。これは商談力を高めるための基本であり、信頼関係の構築にも直結する考え方だと思います。

2. 相手に質問を投げかけ、情報を引き出す

商談の場では、自社の商品やサービスを一方的に説明するのではなく、相手から情報を引き出すことが重要です。質問を通して相手の課題や目的を深掘りし、その上で最適な解決策を提案する。このスタンスを持つことで、価格の話に終始してしまうような表面的な商談を避け、価値ある提案へと導けることを学びました。

3. コンテキストを意識する

「コンテキスト」という言葉は少し難しく感じましたが、ここでは身だしなみや言葉遣い、話し方など相手に与える印象全体を指していると理解しました。営業や商談の場においては、第一印象も大きな要素のひとつ。伝える内容と同じくらい、どのように伝えるかが重要であることを改めて実感しました。

セミナーを通じて考えた「価値の伝え方」

今回のセミナーを通して、「営業=モノを売ること」ではなく、「相手にとって本当に必要な価値を見極め、届けること」だという考え方が印象に残りました。私自身、通り一遍の考え方は苦手ですが、こうした根本的な姿勢には共感する部分が多く、今後の仕事に活用できればと思います。
行ってみないと分からないし見えてもこない、普段では得られない気づきや視点が得られるというのも、学びのある時間を過ごすことができました。


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