2025年熱中症対策義務化へ〜本当に守るべきは誰なのか?〜


2025年6月から、職場での熱中症対策が法律で義務づけられるようになるそうです。
高温の中で作業をする現場では、暑さ指数(WBGT)が28度以上、または気温が31度以上の環境で、連続して1時間以上または1日4時間を超える作業が行われる職場が対象となり、定期的な休憩や水分補給を確保したりと、企業としての対策が求められるようになるとのこと。

こうした取り組みは、もちろん大切なことです。命に関わることですから、ないがしろにはできません。
でも、ニュースを見ながらふと思ったんです。「これって本当に“企業だけ”が守るべきものなのかな?」って。

私が好きな言葉のひとつに、
「お腹を空かせた子に魚を与えるな。魚の釣り方を教えろ」というものがあります。
助けることも大事だけど、いざというときに自分の身を守れる力を育てることも、同じくらい大切じゃないかと思うんです。

熱中症対策もきっと同じ。
企業が準備するのは当たり前。でも、働く一人一人が「自分の体調に気づける」「無理せず声を上げられる」そんな意識を持てる職場の空気が、一番の“安全対策”なんじゃないかなって。

最近はなんでも法律でガチガチに決められる時代になってきました。
でも、決まりごとが増えたからといって、全員が安心できるわけではありませんよね。
大事なのは、ルールをつくることではなく、「なぜ守るのか?」「誰を守るのか?」を、一人一人、みんなで考えることじゃないでしょうか。

会社と従業員、どちらか一方が“守る側”ではなく、
お互いに思いやり合いながら、暑さともうまく付き合っていける――そんな関係が良いなぁーと思います。


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